地球物理学教育研究分野
教員
佐藤 利典(教授) | 海底地震学,地震発生過程解明のための研究 |
服部 克巳(教授) | 地球環境電磁気学,電磁気学的手法による地殻活動監視 |
中西 正男(教授) | 海洋底の形成・発達過程に関する研究 |
研究・教育内容
地球物理学的手法を使い地球表面から地球深部までの構造及びその活動を知ることが、地球物理学研究教育分野の大きな目的です。海域での観測が主ですが、陸域での観測にも重点をおいています。
海域における研究は、海底地殻やその下の上部マントルの形成および成長過程に関する研究を中心的なテーマとして、国内外の研究船の研究航海に参加し、地磁気・重力観測、海底地形測量、地殻構造音波探査を実施して進めています。当研究教育分野で開発した深海曳航式の3成分磁力計を積極的に使った観測も行っています。
さらに、海底に地震計を設置し、沈み込み帯などのプレート境界における地震活動の観測を実施しています。主な研究対象は日本海と太平洋ですが、遠くインド洋や大西洋などでも観測を行うことがあります。
陸域では地磁気観測や測地衛星を使った観測から地殻変動に関する研究を主におこなっています。衛星画像データの解析もあわせて行っています。千葉大学独自のGPS観測点を房総半島内に3ヶ所設置し、房総半島における詳細な地殻変動の解明を目指しています。地磁気観測からは地殻変動に伴う電磁気現象に関する研究を進めています。
研究船(海洋科学技術センター研究船「かいれい」)における深海曳航式3成分磁力計を投入(海中に沈める)作業