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服部 克巳

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理学研究院 地球科学研究部門

理学部地球科学科 地球物理学教育研究分野

トピックス

  • 地震電磁気セミナー主催(1~2ヶ月に1回程度開催)。地震電磁気学について学生・院生等のスキルアップ、 研究者の相互理解等を主たる目的としてセミナーを行っています。詳細はこちらをご覧ください。
  • 平成21年7-8月にインドネシア・ジャワ島西部にて物理探査を実施しました。本探査はインドネシア科学院、インドネシア気象庁、バンドン工科大学と協働で実施し、大学院生(3名)、学部生(1名)も参加し、データの収集や解析に活躍しました。成果の一部は平成21年度の卒業研究として発表しました。
  • 南関東(房総半島、伊豆半島)にてULF帯電磁場変動を定常観測しています。詳細はこちら
  • 国内外の機関と共同研究を実施しています。
国内
宇宙航空研究開発機構、電気通信大学、九州大学、東京学芸大学、東海大学など
国外
ロシア・電離層電波伝搬研究所、地球物理研究所;台湾・国立中央大学、国立中正大学;中国・北京大学; インドネシア・インドネシア科学院ジオテクノロジー研究センター、インドネシア国立航空宇宙庁、インドネシア気象庁;イタリア・CNR環境解析手法研究所; フランス・CNRS理化学環境研究所;アメリカ・NASA、Chapman Universityなど

研究内容

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近年,地震や火山活動などの地殻活動に先行する電磁気現象の観測例が世界各地から多数報告されてきています。例えば,地電位差観測,地球磁場観測, VLF帯局電波等の伝搬状態の観測データ等が挙げられます。その概要を図1に示します。私のところでは,これらの電磁気現象の発生機構を解明して,地殻活動監視システム (いわば地象天気予報) の実現を目指す研究を行っています。
そのために必要な地下の電磁気学的な構造を測定したり,電車や工場等からでる電磁雑音を除去する研究もしています。以下に主な研究テーマを紹介します。

(1)電磁気学的な手法による地殻活動監視システムに関する研究

地震現象を地殻内の応力集中による破壊現象としてとらえ、その準備過程において発生する電磁気現象を正確に把握し、その物理機構を解明することを目的とする。 つまり、電磁気的なアプローチによる地殻活動の監視、いわば「地象天気予報」を実現し、”減災”に役立てることを究極の目的とする。

  1. ULF帯の電磁場変動(国内外での観測データの解析)
  2. 電離層擾乱(GPS衛星やVHF電波の利用)
  3. マイクロ波放射(衛星データや観測機器の開発)
  4. 斜面崩壊の電磁気的な監視予測手法の開発

(2)地殻構造推定に関する研究

MT法などの電磁気探査を実施し、電気的な地下構造の推定を行う。電気的構造の分布状態と地殻活動との比較検討を行い、地殻活動の活動域にとの関連を調査研究する。

(3)異常信号の自動検出・雑音除去に関する研究

観測された時系列信号を弁別し、所望する信号の情報を効果的に取出す手法や信号源を同定するための手法を開発する。

  • 研究論文はこちら
  • 担当授業

    普遍教育(教養科目)

    • 電磁気で見る地球

    専門教育

    • 地球科学基礎セミナー
    • 情報地球科学 Ⅰ -1, 2
    • 情報地球科学 Ⅱ -1, 2
    • 地球物理学 Ⅱ -1, 2
    • 地球物理学実験 Ⅰ
    • 地球物理学実験 Ⅱ
    • 地球科学演習
    • 卒業研究

    大学院教育

    • 地球物理学 Ⅳ B
    • 地球物理学 Ⅴ B
    • 特別演習 Ⅰ
    • 特別研究 Ⅰ
    • 特別演習 Ⅱ
    • 特別研究 Ⅱ

    所属学会

    • American Geophysical Union
    • 欧州地球科学連合(EGU)
    • 国際電波科学連合(URSI)
    • 地球電磁気・地球惑星圏学会
    • 電気学会
    • 電子情報通信学会
    • 日本大気電気学会
    • プラズマ・核融合学会
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