津村 紀子
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理学研究院 地球科学研究部門 理学部地球科学科 地殻構造学教育研究分野 |
トピックス
2023年度は秋に北海道日高山脈を横断する反射法地震探査を実施します。この地域では2018年の北海道胆振東部地震のような、30㎞を超える通常は発生しない深さで地震が起こっています.しかしなぜそのような深さで地震が発生するのかはわかっていません。秋の反射法地震探査では日高山脈の下で起こっている島弧-島弧の衝突で改変された地殻構造が明らかになり,深いところで地震が発生する理由を理解するための手がかりになると期待されます。
現在、学生は、下北半島付近の地震活動や地下構造推定、福島沖で発生した地震を海域観測網データを利用して震源推定することなどのテーマに取り組み、内陸地震域でなぜ地震が起きるのかや、プレートの沈み込む場所でどのようなことが起こってるかの手がかりをつかもうとしています。
Research Subjects
わたしの専門は地震学の研究です。特に地下を伝わってくる地震の波を用いて地球の内部構造を調べて、地震はどのような物理状態の下で発生するのかを明らかにしようとしています。調べている場所は地球の表面を覆っているプレートが別のプレートの下に沈み込んでいるところ(沈み込み帯)や内陸地震を引き起こす活断層周辺です。現在は主に北海道日高地域、福島沖、下北半島、紀伊半島といった地域を調べています。
担当授業
普遍教育(教養科目)
- プレートテクトニクスと地震・火山災害
- 地学概論 B
- 物理学基礎実験 I
専門教育
- 地殻構造学II -1,2
- 地殻構造学II演習
- 地球物理学実験Ⅱ
- 地球科学英語
- 地球科学基礎実験1
- 地球科学演習
- 卒業研究
大学院教育
- 地殻構造学 IV
- 特別演習 Ⅰ
- 特別研究 Ⅰ
- 特別演習 ⅠI
- 特別研究 ⅠI
所属学会
- 日本地震学会
- アメリカ地球物理学連合