電磁気学的な手法による地殻活動監視システムに関する研究
ULF帯の電磁場変動
方位測定解析の結果
伊豆諸島群発地震 (2000年6月26日から3ヶ月間)
12.5Hzサンプリングデータの3成分磁場を用いて,水平および垂直成分の磁場の勾配を求め,磁場変動の到来方向を調査したところ, 地震活動の期間中に将来の震源方向からの到来を示唆する結果が得られました.

横軸は方位角,縦軸は確率密度分布です.最も上の曲線は短周期 (2秒),最も上の曲線は長周期 (512秒) の確率密度曲線を表しています.黒および赤の曲線はそれぞれ垂直成分および水平成分の到来確率分布曲線です.図中の1〜4の番号は右図の信号源と対応しています.(a)は地震活動の4ヶ月前,(b)は地震活動の2ヶ月前,(c)は地震活動の12日前,(d)は地震活動の最中,(e)は地震活動の2年後のデータです.

信号源の分布

信号源
水平および垂直成分の磁場の勾配を求め,磁場変動の到来方向を調査したところ,
地震活動の期間中に将来の震源方向からの到来を示唆する結果が得られた.