研究紹介
地震電磁気現象
地殻活動に関する電磁気学的な研究は,日本・ギリシャ・ロシア・中国・米国・台湾・イタリアなどで盛んに進められています.
地震に先行する電磁気学的現象は以下の3種が報告されています.

1. 震源から発生する先行信号と考えられるもの
- ギリシャ VAN法の直流域信号 (SES)
- ULF〜ELF〜VLF〜LF〜HF領域にわたる幅広い周波数帯域での地磁気,地電位差変動
2. 震源域上空の電離圏・大気圏に起因する電波伝搬の
異常と考えられるもの
- オメガ電波 (VLF) の異常伝搬
- FM放送波 (VHF) の散乱
- 電離層電子密度の異常変動
3. 衛星で観測される温度異常等
- 電子密路 / 温度異常,DEMETER,FORMSAT3 / COSMICなど.
- 中間赤外、熱赤外異常,MODIS,AVHRRなど.
※服部研究室では,東海大学,電気通信大学,ロシア,ウクライナ,台湾,イタリア,中国,インドネシア等と協力して,DC-ULF帯を中心に研究を展開しています.
観測は陸域のみならず,海域,大気圏さらには電離層までがターゲットとなります.
さらに地震を待つのではなく,能動的に地下の変化を捉えようとする精密電磁探査も近年関心が高まっています.
また,岩石破壊実験棟の室内実験の結果は実際の観測にフィードバックされています.
さらに地震を待つのではなく,能動的に地下の変化を捉えようとする精密電磁探査も近年関心が高まっています.
また,岩石破壊実験棟の室内実験の結果は実際の観測にフィードバックされています.
