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研究紹介
研究テーマ地震とは地震電磁気現象 |観測システム|
観測システム −ULF観測システム−
▼ULF電磁場観測
観測システム概要

人工ノイズ (工場,鉄道,車など) に敏感なため,静かな環境で観測を行っています. 磁力計は地下約1メートルに埋設し,南北・東西・鉛直成分の3成分磁場データ (および水平2成分の電場) をパソコンで測定しています.そのデータは,準リアルタイムで研究室に転送され,解析されています. なお観測は,東海大学,電気通信大学などと協力して行っています.



ULF電磁場観測点概念図

▼観測点マップ
 関東地方は人口集中度が高く,地震活動のサイクルからいっても地震発生の可能性が高いと指摘されています. そこで,マグニチュード6クラスの地震に対応できるように100km程度の間隔で関東地方に観測点を構築しました. 関東地方を長野松代,秩父,西伊豆,南房総,柿岡 (気象庁地磁気観測所) の5点でカバーし, 地震に先行するULF磁場現象をモニタリングしています.特に長野・松代では気象庁精密地震観測室の坑道内にULF3成分磁力計, Acoustic Emissionセンサー,地電位差用電極を接地し,気象庁のひずみ計,傾斜計,各種地震データとの比較検討を行っています. 電磁気学的なアプローチと従来の地震学との橋渡し的な研究を展開しています.伊豆と南房総においては活発な地震活動が期待できることから, 精密なトーション型磁力計を用いた5kmスパンの3点小アレイを構成しています.
 下図は,各観測点とそれぞれの期待される測定領域です.なお,図中の円は半径60kmであり,M6以上の地震が円内で発生すると, ULF電磁場の異常が検知できると期待される領域を示しています.

地震に先行するULF磁場異常のまとめを参照してください
観測ネットワーク図

ULF電磁場観測ネットワーク


南房総 清澄,内浦,札郷,伊予ヶ岳,(宇野辺)
伊豆半島 持越,清越,賀茂,(蛇石)
東海 (設楽),(水窪),(早川)
信州 松代
関東 (秩父),気象庁・柿岡
台湾 CCU,DIT,CHI,FLI,DHU
インドネシア KTB, KLI
表中のカッコ書きは現在休止中もしくは観測停止の観測点
観測システム −VHF観測システム−

VHF帯干渉計